予防接種の話題はお子さんがいるご家庭なら途切れることのない話題の一つでしょう。
先日、NHKの番組で、日本プライマリケア連合学会のHPで「こどもとおとなのワクチンサイト」というサイトの情報が出ていました。
私も人づてに聞いた話だったので早速見てみました。
ワクチンスケジュールは、どうしてもこども対象になる話題だと思われている方が多いと思います。
確かにその通り。
でも大人でも十分問題になるんです。
それがこの春に沖縄で大流行した麻疹。
連日ニュースで情報が流れ、一時的に大騒ぎでした。
こちらでは子供、大人を含めた全年齢で対象になるワクチンスケジュールを表記しています。
特に生まれた年によって今では必ず打っているはずのワクチンが抜けている方への表記もされていました。
秋になったらいろんなところでインフルエンザワクチンの話題が出てくると思います。
子どもは夏休みに入りますし、一度ご家庭でワクチン接種歴の整理をしてみるのもいいかもしれませんね。
当クリニックの地域では、数日前より梅雨の中日のような天気が続いています。
皆さんのお宅のあたりはどんなお天気ですか?
さて、最近ちょっと増えてきたなあ、と思うのがいわゆる夏風邪です。
最近ではヘルパンギーナ、とか手足口病とか、外来にいらっしゃるママさんたちも病名をご存知の方が増えましたが、
あーいうのも夏風邪、の一種です。
「熱が出た」とか、「吐いちゃった」とか、「いわゆる病気だね」、という症状があれば、登園、登校は控えて自宅 などでゆっくりお休みするのが早く治すために本来すべきことです。
でもご本人も看病しているママさんたちも頑張って、何とか症状が落ち着いてきたら、次に問題になるのが「いつから行っていいの?」
インフルエンザなどのように出席停止が明確に決まっていない病気だと、よく聞かれるのが
「いつから登園・登校できますか?」
というフレーズです。
当院では基本的に
「お熱が自然に下がって24時間以上たったらね」
それと
「ごはんがちゃんと食べられるようになったらね」
とご説明しています。
集団生活していて自分だけ周りと違うのって結構気になるんですよ。さみしくなっちゃう子もいます。
それに病み上がりというのは「体力も落ちている」、病気などに対する「抵抗力も落ちている」と、正直集団生活にはあまり向かない状態がしばらく続きます。
それでも大人の都合だったり、子供の都合だったり、で行きたい、行かせたい事情は様々あるのもホント。
だからこそ、大人の都合で無理していかせる、ことのないようにしていただければなあ、と思うこの頃です。
気持ちよい季節ですね。風も心地よく、先日はいろんな小学校で運動会をしていました。
そして季節の変わり目に多いのが、いわゆる風邪、というものです。
老若男女問わず。あるあるですよね。
よくご質問いただくのは、「1週間も続いているんです」とか「よくなったと思ったらすぐまた悪くなってしまうんです」とご心配される小さいお子さんのお父さん、お母さん。
ご心配ごもっともです。つい昨日まで元気だったのに、急に苦しそうになったら誰だって心配します。
でも大人と子供で違うところ。
いろいろありますが、子供の大半は鼻をかんだり、痰を出すのが上手でないということです。
悪さをするいわゆる風邪のウイルスは、体のごく自然な反応として鼻水や痰とともに体外へ出そうとします。
大人はそれが上手にできるので症状が長引くことが少ないのですが、子どもはなかなか上手にできません。だから症状が長引きやすいのでしょう。
鼻から息を出す、という行為自体もなかなか大変です。
鼻かみ出来たとしても、早くて2歳代ぐらいからがやっとです。
だからこそ、うまくできたときはいっぱいほめてあげてください。
できない子には大人が鼻吸いをしてあげてください。
いやがるのは当たり前なんです 。大人でも鼻の中に吸引器を入れられて、喜ぶ人はあまりいませんよね。
でも悪さをするウイルス、ばい菌さんを外に出してあげないと、いつまでも症状がよくなりません。
お父さん、お母さん、嫌がることだからこそさっさと済ませてあげましょう。
そして、子どもと一緒になって、風邪なんか吹き飛ばしちゃいましょう!!